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伊勢〜名古屋旅日記(6)ありえないホテルの夜3

めったよ……、と、まんじりともしないまま夜10時。
レモンマスクでダースベイダー化している私は疲労でぐったり。
都合良く眠気が襲って来たので、もう寝ちまおう!とベッドに横になる。

すると突如、何かが外壁を這い上がってくるような、異様な機械音が部屋を揺るがすわけですよ! 

いきなり目の前で道路工事が始まったみたいな振動の中、恐怖に固まる私。
ここは角部屋なのに!!


何じゃこりゃー! 外壁に何が取り付けてあんのじゃーッ泣き顔 


即座にフロントに電話して「これはいったい何の音なんですか!」と訴えると「すみません、それは外のモーター音でして5分ほどで消えますので」という。まんじりともせず轟音に耐えていると、きっかり5分でガチャンッという音と共に、静けさが訪れました……あせあせ


一体なんのモーターなんすか〜泣き顔


こうなると眠気も醒めて、マスクにレモンを絞っても気はまぎれなくなりました。
いかんともしがたい焦燥感が私を襲い、キャビン・フィーバーにかかりかけておることを自覚いたしました泣き顔


キャビン・フィーバーとは、部屋の中で頭が煮詰まって落ち着きがなくなったり、閉塞感に耐えきれず逃走したくなる「情緒不安定の状態」いわゆる軽いパニック状態に陥ることを言います。


あまりにも不自然な場所で缶詰になっているために心身のバランスを崩している状態らしくて、そうなったら強制的にでも外に出て、自然の中で軽い運動をしたり、深呼吸すると軽減するとよいそうです。

このパニック状態。デザイナーとかライターとか、ひとりでパソコンに向かって仕事をしている人には心当たりがあるのではないでしょうか。私の場合は特にホテルという密閉空間にいるとき、この状態にかかりやすいのです。


ホテルや旅館の気や環境が悪かったり、居心地が悪かったりしたら尚更かかりやすい。
だから、宿泊するホテルは少々割高でも、なるだけラグジュアリーな所を選ぶようにしています。精神衛生上も私にとってはこれがいちばん安全なのです。


しかし、すでに「ありえないホテル」でパニクっている私は、「なぜ私はこんなホテルに宿泊しているのか」と自分を責め続け、負のスパイラルに巻き込まれておりました。真夜中にこんな所で外に出て行こうなんて思わないし(周囲は高知の実家周辺よりも更に暗い……[:がく〜:])


まっこと、こんな所に泊まったバカな自分にムカムカして、そういえば明日の朝食もここで予約していたのだと思うと、私は何てバカなんだとさらに滅入ってしまって、即座にフロントに電話し、朝食をキャンセルしました。いらんわ朝ご飯なんて!ちっ

このホテルでいったい何回フロントに電話したでしょうか。もう立派なクレーマーです泣き顔


「かしこまりました。朝食代金は明日お返しいたします」。フロントは大変丁寧な対応でした。


はぁ、これでやっと眠れる。

もう明日になれば、速攻でチェックアウトすればよいだけだ。と思ったのもつかの間。


やっと眠りについたというのに、いきなり電話のベルで叩き起こされました。

「どうも申し訳ございません! お部屋の料金を間違えて600円余分に頂きすぎておりましたので明日返金させていただきます!」


真夜中に言わなくても、チェックアウトの時に言ってくれれば済むことやんけ!むかっ


ヒーッ また目が冴えてしまいましたどんっ


涙目でベットに横たわり、冷え込んで来たのでエアコンを探すと、窓際に20世紀の遺物みたいな

  

のでっかいボタンが見つかり、もちろん温度調節なんて繊細なものはなくて、暖のボタンをガッチャンと押したらギギーッとすごい音がして、再び例の外壁のモーターが回り始めて、「ちょ、これ、どうなってんねん……死ぬ」と轟音にうなされつつ、失神したのでした。ええかげんにせいッ困惑


目覚めると、部屋の中は暖炉でも燃やしてんのかと思うほど温かかったのですが、私はそこで初めて、このホテルの長所に気づいたのです。


普通ならホテルでこれほどエアコンを使うと、顔も身体も乾燥してカピカピになって大変なことになるのに、ここは何の問題もなくお肌しっとりなわけです。それだけ湿気が多いんですね。まさに加湿器いらず。ブラボー拍手


この際エアコンで青カビが飛びまくっていたんだろうなぁなどという考えは忘れて、長所に入れようではありませんか。しかも、お化けが出なかったこと! これも長所のひとつに数えましょうね。なるべく良いところに目を向けて旅立たないとね!

ほな、帰らせていただきますわッ!




観光地で老朽化したホテルが陥りがちな問題。今、ホテル業界も生き残りが大変だけに、これに似た所って少なくないのかもしれません。でもこんなにひどい例は高知にはきっとないと思います。ないと思いたい。


観光地のホテルって、メンテナンスが大変なのはわかります。
しかし、客に連泊したいと思わせるように環境をクリーンに居心地良く整えることはもちろん、顧客サービスにいろんな気を配らないと絶対生き残って行けません。


特に長旅で疲れた県外客のためにはリラグゼーションに力を入れないと、素通りされる。スタッフ不足、メンテ不足、部屋の臭気は観光の印象そのものを低下させる、衛生面も絶対に気を配るべきでしょう。口コミ力って絶対ばかにできません。


さておき、この期に及んでとどめの一発。
チェックアウトのとき、フロントに見慣れた何かが入っている箱があることに気づきました。

「ファブリーズ貸し出します。ご自由に御使いください」

…………

……くそぅッ! (24 ジャック・バウワーの声で)


伊勢の神様にさよならを告げ、一刻も早く名古屋で風呂に入りたいとの一心で宇治山田駅に向かいました。天気はあいにくの雨。私の心と一緒じゃぁ!あめ

つづく

伊勢〜名古屋旅日記(5)ありえないホテルの夜2

ああ、私を奈落に突き落とす老朽ホテルのしうちは延々と続く。


部屋で煮詰まりそうになり、そうだ♪大浴場で風呂にでも入れば気がおさまるヨ。とばかりに部屋を出ました。しかし閑散期とはいえ、何だかお客さんの気配がないホテルに観光地の悲哀を感じつつ、風呂場に入って再びのけぞりますたッ私はッ。


すっごーいカビ臭い!撃沈 


なんだこれ、なんなんだこれ!? ひとりでパニック起こしてまいましたがな! ぞうきんを生乾きにしたようなエグい臭い、わかりますか? わかってもらえますか?


よくよく目をこらすと、和風の大浴場のあちこちにびっしりと青カビがはえており、板壁が朽ちてめくれ上がっているありさま。


多分全然メンテナンスしてないっす泣き顔


我慢して湯船に入ってみましたが、どうにもこうにも、この臭気は身体に悪いのではないかと、いたたまれず風呂場を飛び出しました。


即座にフロントに電話して訴えましたが「誠に申し訳ございません」と本当に申し訳ないという陳謝。私考えますに……高齢のホテルスタッフゆえに、カビなどがよく見えないのではないかと……いや、臭いぐらいはわかるだろぅ……。と、もう限りなく納得いかない気分に泣き顔


しかし、こんなところで怒り狂っても仕方ない、とあきらめて部屋に戻り。だって伊勢神宮でせっかく心の洗濯したのに、こんなところで業を積んだら、プラマイゼロじゃないですか泣き顔



でも、ぶっちゃけ言いますと、内心ムカムカしながら理解不能なローカルTVを見るでもなく、BGMにしながら原稿の続きを書いていたわけです。


でも、やっぱ私も女子ですから、そのうちだんだん部屋の臭気に我慢できなくなって頭の中が爆発しそうになり、気分転換に外に出て、露店みたいなお弁当屋があったので小さい唐揚げを買いました。


これは唐揚げが食べたかったのではなく、付け合わせの櫛形のレモンが必要だったからです。スーパーかコンビニぐらいねーのか!泣き顔


レモンをもう一つおまけしてもらって部屋に戻り、マスクにレモンを絞って、ようやく生きた心地がしました。つまりそれほど部屋が臭い。あ〜!ファブリーズ欲しい〜!


後日この話をうちのお社長にしたら、「あんたバカね、なんでホテル変えなかったのよ!」と一蹴されましたが、そんな時間にホテルを選ぶ余地がありましょうか?


インターネットもないし、午後7時、予約しなおして今更ここを出て行く体力も気力もないわけで、現状忍耐の道を選んだわけです。ま、それがその後驚愕の一夜を過ごすはめに陥る偉大なる間違いだったわけですが。


さて、部屋に戻っても先ほどの青カビ風呂がどうしても気持ち悪かったので、「そうだ、部屋の風呂に入り直そう」とユニットバスにお湯をためました。換気扇がものすごい音を立てるので、ああ、ここは本当に古いホテルなんだなぁと痛感しました。


しかし、それでもユニットバスは、カビ臭い大浴場よりも数倍は快適でした。入浴剤があればもっと良かったけど、そのようなものはない。大事なレモンをほんの少し絞って、少しホッとしました。


しかしホッとしたのはここまでだ。


風呂にお湯をはったら、抜くのはフツーですよね。
私は何の躊躇もなく、バスタブのせんを抜いてバスルームを去りました。


そしてベッドに座ってテレビを見ながら髪を乾かしていると、

バスタブの方から妙な音が聞こえるあせあせ


ゴボッ、チャプン

 何だ?あの音は……あせあせ 


急いでバスルームを見に行くと、
な、なんと水が溢れてトイレの床が大洪水! 
バスマット、バスタオル、スリッパが水の中に沈んでおりますっ! 


表面張力ギリギリで水が部屋に溢れることはなかったけど、大急ぎでバスタブに栓をして、私はただただ呆然とその景色を見つめるしかありませんでした!


こういう悪夢、見たことある〜!泣き顔


どうやら、タンクの下の排水溝がまったく機能していないのです。


不気味な音を立てて,一向に水が引かない排水溝には、いったい何が詰まっているのかと恐ろしくなりました。


頭の中にホラー映画の「呪怨」だとか「ザ・リング」だとか、私の一番苦手な、髪の毛系統の恐怖映画が思い出され、何か出て来たら私死ぬ、と心の中で叫びつつドアを閉め、即座にフロントに電話して訴えましたが


「誠に、誠に申し訳ございません」という陳謝があるのみ。


これは、確信犯だ……と思わず頭を抱えました。古くて老朽化しているのは誰しもわかっているのだが、メンテナンスする費用がない! 排水溝は多分錆び付いているのでしょう。水位が下がりません!泣き顔


何たるちやサンタルチヤ、もうヤダーッとベッドに倒れ込んだ私に、その後もまだまだアンビリーバボーな事件が立て続けに起こるのです。もう、絶対ありえない! いったいどんだけ私をいたぶるねん、このホテルはー!泣き顔


奈落はさらにつづく下向き

伊勢〜名古屋旅日記(4)ありえないホテルの夜1

今回の旅では、無理矢理に伊勢に泊まろうとしたのがそもそも失敗だったのです。

志摩に泊まればよかったのだ。

一泊ぐらいタラサ志摩でよかったのだ!あのラグジュアリー感!


しかし、私はミスってしまいました。
多分長旅でへとへとであろうことを見越して、伊勢で泊まることにしたのです。神様に近い場所で一晩過ごしたら、ご利益も大きいような気がしたのです。もちろん、それは幻想でした。


伊勢という場所は確かに日本の聖地です。
神宮には神聖な「気」に満ちあふれ、心身が洗われる。五十鈴川のせせらぎ。まことに清らかな気持ちになります。


しかし商売面から見れば、1年に数回しか集客できない観光地とも言えるでしょう。ほとんどの高級旅館やホテルは、観光、景観も含めて海に面した志摩側にあり、そちらに宿泊する人が多いわけです。


伊勢のガイドブックを見てもほとんどが鳥羽や志摩中心で、伊勢市にある宿は少ない。能書きたれてないで志摩まで行きゃぁ良かったのですが、しかし私は伊勢にこだわってしまった。


私が今回泊まった某ホテルはインターネットで見る限りは、立派なホテルでした。しかし実物を見て、写真とあまりにも違う古さに「えーッ?」と驚いてしまいました。
ネットで使う写真は新築当時の写真だったんですね。わかります。


とまぁ、自ら選んだホテルで墓穴を掘ってしまいましたが、たかだか一泊だから我慢するか、風呂もあるしとチェックインしたわけです。


フロントにはおじいさんがおりまして、アットホームで感じはいいけど、少々高齢で話がストレートに通じない。しょうがないでしょう。苦笑いしつつ、鍵をもらって客室のドアを開けましたら、風圧と共に「強烈なタバコ臭」のパンチを受けまして、思わずのけぞってしまいました。


ここは灰皿の間ですか?


と言いたくなるほどタバコ臭いわけです。こりゃヒドい!ということで、即座にフロントに電話して部屋を変えてくれと訴え、速攻で階下の禁煙室に変えてもらいました。禁煙室って予約してあったのに……まっこと……と、プンスカしもって、禁煙ルームのドアを開けると、めった!。


やっぱり臭いんですわ。


今度のは、なんちゅーか、湿気を帯びたタンスの中に押し込まれたみたいなにおいなんです。わかるかなー、この絶望感泣き顔


「なんだこれ!あり得ない!」と部屋の窓を開けようとしても、はめ込み式で開けられない。全体的にこのホテルが古い、古すぎるんです。ホテル全体が、めっちゃ古くさい臭いなんです。げー、めったよ汗

しかし、早めに片付けなければいけない原稿があったので、部屋のレイアウトを仕事仕様に変えて、「マスクをして」しばらく仕事をしました。マスク装着でホテルに耐えるなんて生まれて初めてです[:がく〜:]

あのぅ、部屋の明かりがかなり暗いんですが。

しかし、そんなことを気にし始めると、次は部屋の臭さが気になってたまらない。あー、ファブリーズしてぇ! と思うのですが、周辺にコンビニらしきものもまったく見当たらない。伊勢で罰当たりな発言ですけど、しょー、まっこと、イライラしてきました。せっかくゆっくりしようと思っていたのに、なんちゅう居心地の悪さちっ


これからは、こういう知らない土地のホテルに予約を入れるときには、築年数をチェックしなくてはいけないと痛感。そう思ったもつかのま、更なる悲劇が私を容赦なく襲うのでした!ちっとは容赦しろよ!ってほどに……泣き顔


奈落へとつづく下向き

伊勢〜名古屋旅日記(3)横町めぐりとエビフライ

いかんせん、じっくり店を見て歩きたいんですが、疲労には勝てません。おかげ横町の店数軒を足早にチェック。

「きせる」が吸える昔ながらの煙草屋「つぼや」を発見、「弥次喜多道中記」を思い起こしつつ、ちょっと一服してみようかてれちゃうなどと思ったのでありますが、店先のタバコ臭さに驚愕。乗り物酔いにもにた疲労感に襲われ、電池切れ。


結局、おかげ横町でゲットしたのは「宮忠」で三角に盛り塩するちっこい木型と、それを盛る三柑皿だけ。お土産を買う気力もなくバス停に引き返す。

伊勢の地ビール。飲む元気も持って帰るパワーもなし。残念。


近道をしようとして結局道に迷う……の図。ムカツくわー。足痛いわー。


突然携帯が鳴り、前を見たら着信相手の名前があって驚愕どんっ

龍馬記念館の森館長でしたたらーっ「なんな、おまさん今どこにおるがな?(笑)」「桂浜からはものすごく遠い場所におります」「まっこと、電話がかかったと思うたら県外かえ」。あー、驚いた

しかし、車は通らないし人もまばらだし、神宮と赤福以外は閑散としています。貸し切り状態のバスに乗って駅へ向かう。


ちょっと早めの夕食は海老フライ定食。まぁまぁでございました。

疲れたときに「海老フライ」ってツライな、と非常に勉強になりました。タルタルソースだけでは味があまりにも単調なので、ソースもしょうゆもケチャップも出してもらったくせに、最終的に「私あんまり海老フライ好きじゃないかも」と痛感。もう今後1年ぐらいは海老フライいらね。まっこと名物とはいえ、すごい量だったんですわ汗


「セル牡蠣」って何ですか?「「殻付き牡蠣」の事ですヨ」。セルって、シェルのことだったんですね。知らなかった。


とにもかくにも早くホテルにチェックインしてゆっくりすることに。
長旅の疲れを癒すのも旅の醍醐味。
お風呂大好きな渡辺、今夜の宿は大浴場のあるホテルにしたわけですが、ここで前代未聞の「事件」が……ギャーッ なんじゃこりゃぁッどんっ下向き

つづくあせあせ

伊勢〜名古屋旅日記(2)藝能祈願

昨年末の旅のご報告をしております。

 伊勢の猿田彦大神は、古事記や日本書紀などに「国初のみぎり天孫をこの国土 に御啓行(みちひらき)になられた」と出て来る、人生の「道開き」をしてくれる神様です。

さすが、参拝客も多い。まっこと堂々とした風格の神社です。


猿田彦は方位除の御神徳を仰ぐ神社としても有名で、本殿の堅魚木や欄干、佐瑠女神社神殿・大鳥居・手水舎の柱などすべて八角形というのもユニーク。

ここで面白いのは境内中央にある、「古殿池」と書かれた八角形の方位石。基本の八方位を更に3分割した24方位が刻まれています。

この文字を手のひらで押さえると願い事が叶うという噂。仕事運を上げるには「亥卯未」金運を上げるには「巳酉丑」と言われます。人目を気にせず、ささっと押さえておきましょうぴかぴか

今回私が猿田彦神社に来たのは、ここが道開きの神様ということもありましたが、むしろ境内にある「佐瑠女神社」に強く惹かれて訪れたといっても過言ではありません。

ここには、古事記で天照大御神が天岩窟(あめのいわや)に引きこもって世の中が暗闇になったとき、岩戸の前でユーモアたっぷりの神楽を踊り、神々に大受けした天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭神として祀られています。

藝能の女神がおられまする。


岩戸に引きこもった大御神は「私が引きこもってるというのに、外ではあんなに楽しそうにして、一体なにごと?」と好奇心に駆られて思わず岩戸を開けました。そこには芸に興じる天宇受売命の姿が。そこですかさず周囲の神々が「お待ちなすって!」と岩戸をこじあけ、再び世の中に太陽と平和が戻ったと、そういういきさつです。

でも、天宇受売命を祭っている神社って他にあまり見たことありません。非常に珍しいですね。御詣りできてとても嬉しいわーい

そのようなわけで、ここは神楽、技芸、鎮魂の祖神(おやがみ)と仰がれ、藝能の神としてものごとの上達を祈願する人々に信仰を集めています。私も2009年の技芸の上達を祈り、高知の不景気の岩戸を開けるお役に立ちますよう、精進を誓いましたぴかぴか(渡辺、誓うときだけはいつも立派です。初志貫徹するかどうかはおいといて……)

ということで、ここでもお札とお守りをもらい、歩いて5分伊勢内宮前の「おかげ横町」へ。なんだかものすごく疲れてきました。考えてみたら、起きたのは朝の4時、高知駅を出発したのは6時。今、休憩なしで3時15分ですもん。そりゃぁ疲れるよねぇ[:がく〜:] などと思いつつ。

確かここには15年ぐらい前にカード誌のエッセイ取材で訪れたことがあるのですけど、恐ろしいぐらい全ッ然覚えてないたらーっ。赤福だけはやたら盛況で、思わずポカーン。あー、この風景だけは見覚えがあるわ〜。日付偽装事件などどこ吹く風。まっこと恐るべきパワーやねぇ。


おかげ横町。切妻造りのしっとりした景観が美しい通りです。


ここにも珍しいお正月の注連(しめ)飾り。「笑う門には福来る」えいですネ。もうひとつは何でしょう?初孫ができてお祝いしているのだろうか?と思ったのですが、違いました。


「蘇民将来子孫家門」は、スサノオノミコトが伊勢の二見で暴風雨に遭遇した際、貧しくも情け深い蘇民将来が温かくもてなした伝説からきています。

そのときスサノオノミコトは大変喜んで、この文字を書いて門口に貼れば悪疫災難から逃れられるよ、と言い残したとか、ちの輪を授けたとか、いろんな説があります。昔から伊勢ではこの言葉を書いた木の護符を注連縄で飾って厄よけとしているそうです。

おかげ横町の角の店では早くも「お正月支度市」。注連縄も売ってます。日本の美を感じますね(まだクリスマスも来てないんだけど……)


疲れすぎて食欲もなくなっちまいました。伊勢うどん。非常にそそられるんだけど午後4時、時間があまりにも中途半端なのでやめときました。


伊勢茶の「翠」で抹茶ラテを一杯。美味。生き返りましたぴかぴか


五十鈴川を眺めてしばし旅の疲れを癒す。あー、空気が澄んでる。つか、高知の山間部とあんまり変わらんけど、何かが違う。なんだろう?神様か? やはりここは聖地だからかなぁ……などとひとり物思いにふけりつつ。故郷高知は、はるか西南方向也。



つづく

伊勢〜名古屋旅日記(1)外宮参拝の巻

昨年末の旅をようやくUPしております。まずは12月16日に行った伊勢〜近畿視察旅行の様子から。いったい県外の景気はどうなっているのだろうかと、JRで四国山脈を越え、兵庫、京都、奈良を視察しながら、まずは来年の商売繁盛を祈って伊勢の山田原にある伊勢神宮 豊受大神宮(外宮さん)に行きました。

しかし、どこもかしこも景気が悪いですね。ダメージは特に駅前、商店街などに露骨に現れており、高知はまだマシだと思う場所も多々ありました。こんなお気楽な私でさえ「日本の将来はこのままではいかんぞ……」と考え込む風景が多くなってきたような気がします。そんなわけで、不況の景色を眺めつつ13時に三重・伊勢市に到着。

さすが「赤福」が幅を利かせてますナ。


伊勢市駅前。うしゃー、閑散としたこの感じは何なのだ〜ッ?駅前からすぐ外宮さんの参道なので、ぶらりと町を観察しつつ進みます。


伊勢うどん食べようと思ってたけど、やってるのか閉まってるのかわからず汗


なんかもう、めんどくさ。昼食抜きでいいや。


停まっているタクシーのおんちゃんに聞きますと、伊勢のオンシーズンは大晦日から1月上旬。それからGWと夏休みだそう。「今はオフシーズンだから商売あがったりですよ」。なるほど〜、どうりで寂しいはずだひやひや。お伊勢さんにクリスマスはない。ただ黙々と正月準備がなされているのみでした。

変わった形のしめ飾りです


和菓子屋さんの店先も16日の時点で立派な門松です


いやー、さすが伊勢。時代を感じる建造物が多いですね。興味津々。



さてさて、いよいよ外宮さん参拝です。空いた時間で突発的に参拝に来たのですが、なんと今日は三節祭のひとつ「月次祭」でしたわーい 天皇のお使いがお供え物を奉納しに回る由貴大御饌の列が続きます。

境内はまるで森のような深い静けさに満ちています。第二鳥居を抜けたところで、運良く由貴大御饌の列が!古式ゆかしき、日本の風景です


地元テレビの報道もリポートに来ていますネ。リポーター緊張してますね。わかりますあせあせ


伊勢は、行きたい時が詣り時。外宮さんは衣食住の神様。高知の景気回復、商売繁盛を祈りつつ、日本一のパワースポットで気を充填しましょう!ぴかぴか

これは「三ッ石」。川原祓と呼ばれ、式年遷宮前日にはこの場所に五色の弊が立てられ,お祓いが行われます。ここは非常に良い気が溢れている場所です。しかし神宮全体の持つ底知れない気がすごいので、ここが特別だとは思えないぐらい。しばらく眺めてエネルギーチャージぴかぴか


門の中には御正殿。数年後、本殿がここに移動するのです。お社に向かって左側には広大な新御敷地が。「何千年とこの移動を繰り返して来たというからすごいものです。

御正殿参拝のあとは、土地の守り神である土宮(つちのみや)、現状打破の神である風宮(かぜのみや)を回り、そしていよいよ、豊受大神様の荒御魂を祀る別宮・多賀宮(たかのみや)へ。今年のわがままなお願いをたくさん聞いてもらうために、リスト持参ぴかぴか

あっ!ここでもしめやかに由貴大御饌の列が。多賀宮から戻って来たようです。


多賀宮に向かう階段はまっことすばらしい気に溢れています。ここは外宮の杜でも最も強いパワースポットとして有名な場所。ゆっくりゆっくり深呼吸をしながら歩きます。時折木漏れ日がさして荘厳な雰囲気に



多賀宮は願掛けをする人々で大混雑。

私の前のおっさんがやたらでかい声で祝詞延々あげててお祈りできまへん。「おっさん、はよーせんかぁ〜!日が暮れてしまうがな!」という気持ちをぐっと抑えてスマイル。私も今から神様へのお願いリストを読み上げねばなりません!たらーっ


お社の中は日が落ちるのが早い。お札とお守りをいただいて、さぁ次行きましょう!


まっこと、すばらしい場所ですね


さて、次は外宮前からバスに乗り、“道開きの神様”「猿田彦神社」に向かいます


はぁ、腹減った……。

つづく

東香川〜小豆島ツアー

週末からしばらく東香川〜小豆島を旅してきました。
お醤油蔵めぐりですっかり醤油臭くなって戻ってきましたが、フェリーに乗り、高速線に乗り、公共機関を駆使して充実した取材旅でした。

中でも引田の町巡りは非常に面白かった。武家屋敷を初め、古い建物が残る引田の町おこしツアーに参加してきました。中でも私が目を奪われたのは明治時代に建造された郵便局をリノベーションしたレトロカフェ! 県内外から一目見ようと若者が集まってくるというだけあって味がありました!



小豆島はちょうど今年がオリーブ100年祭。
たわわにオリーブが実っていました。



あちこち回ってきましたので、これも時間を見ながらぼちぼちブログアップしようと思います。バスで1時間。二十四の瞳映画村にも行ってきましたヨ。ちっくと遠かったけど、行っただけの価値はありましたヨぴかぴか

壷井栄ワールドに、どっぷりひたってきました。


仁淀川町・長者の古式七夕(5)天の川に祈りを

うわー、懐かしい。七夕に短冊を書くのなんて何十年ぶりでしょうか。多分37年ぶりかもしれません!でも、ギョッ。どうしてウルトラマン? しかもなんか中途半端な構え(笑)。他にもみなしごハッチなど、妙〜にキャラがレトロでグッド


住民のみなさんもそれぞれに短冊を書いております。中にはこんなものも。「悪妻は六十年の不作」……こりゃ願い事ではないですわ〜たらーっ


おいおい、この切なる願いは誰ですか?敦子ちゃんたらーっ


このふざけた短冊は何ですか? 私だよ! がんばれカットビくん。この前KUTV玄関でカットビくんマスコット買うたし。イブニングKOCHIの視聴率が更に上がりますように


でもまぁ、基本まじめな私たちですから本当の願い事はちゃんとしてきましたよ。


今病気と闘っている子も、生まれたばかりで一所懸命成長している赤ちゃんも、みんな元気に大きくなってしあわせになりますように。

さようなら長者のみなさん。お世話になりました。
次は秋、棚田のキャンドルナイトでまたお会いしましょう。



星追記
ホンジュラスの吾郷さんに感動の古式七夕の写真を送ると、メールが返って来ました。

感動しました。すばらしい七夕ですね。
しかも今までの竹谷ではなく、長者の正面の大棚田を活用して・・・
きっとキャンドルナイトの時のように、
たくさんの人たちが参加して行われたことでしょう

昔は若い独身の男女が集会所に集まって七夕を作ったといわれます。
つまり男女の出会いの場であったわけですよね。
これを機会に、今後も継続して行われるように期待しております。

瑠海さんも泊りがけで応援をいただいたようで、大変ありがとうございました。マスコミの応援団は1万人の力にもなります。

私はこちらに着てから約1ヶ月半になりました。
田舎の貧困問題を解決するための支援が仕事ですので、田舎にも出かけます。
みんな元気がないように見えます、そして何か支援をしてもらいたいという話ですが、「自分たちでも金をだすというのではなく、援助機関に何でも欲しいとおねだりしている」という状況です。

だから厳しいことも言いますが、地元の人に元気を出してもらわなければなりません。意識が変わらないと、何をやっても上手くいきません。こちらの人も長者のみなさんのように元気になって欲しいです。そうしたら全ての活動がうまくいく可能性が高まります。

なつかしい長者のみなさん。
今度、長者のみなさんに会われたらよろしくお伝えください。
ありがとうございました。吾郷秀雄



2008年2月。取材でお世話になった吾郷所長(左上)と長者のみなさん


長者のみなさんとの絆、これからもずっと継続して続きますように。感謝。

KUTVイブニングKOCHI アナウンスルーム 和田敦子アナのブログにも今回の感想が綴られていますわーい。ぜひご一読くださいネ。

仁淀川町・長者の古式七夕(4)いにしえの古式飾り

大イチョウの下にはいくつもテントが張られています。今からいよいよ古式七夕の飾り付け作業が始まります。なんといっても200メートルの七夕飾り。飾りのひとつひとつが大きい上に、吹き流しなどの量も半端じゃありません。

念には念を入れて打ち合わせが行われます。総勢40人が一丸となって飾り付けを行います


遠くの棚田まで拡声器で指揮をとる。古式七夕の完成に向けて徹底的にこだわり、リーダーシップを発揮する西森さん


そうこうしているうちに、軽トラ二台分の飾りが到着……すごい量だ汗


古式七夕の古文書に沿って再現されたこの飾り。非常に不思議なものが並びます。
・藁で作った雄馬(おんた)、雌馬(めんた)
・木で作った太刀
・チキリと呼ばれる船の部品
・横糸を通すはた織りの道具
・扇子
・すだれ etc.etc

何とも不思議ですが、考えてみるとひとつひとつ、人と人の絆をモチーフにした、深い意味がある飾りなのではないでしょうか。無病息災、五穀豊穣の願いをこめて、地区の人が何ヶ月もかけて手作りしたものです。

すごいろう?本物みたいに見えるろう?と中島さん(長者の花作り名人!)。手にしているのは木製の包丁と太刀です。迫力ある


棚田で迷子にならないように心優しい看板が出ております


ずっしりとした飾りを手に、さー、私も飾りを持っていざ棚田へ〜!てれちゃう


ありゃ?そういえば和田アナは? おお、いましたいました。大イチョウのテント下で準備を見守っております


緑の棚田の中を人々がひとつひとつ飾りを持って歩いて行く姿……なんと雅なものかと感動……むちゃくちゃ暑いけど、まるで、まるで、黒澤映画のようぴかぴか


いいなぁ〜……素晴らしいなぁ。黙々と200mに渡って人々が飾りを取り付けていきます


飾り着けが完了しました。さぁ、ゆっくりワイヤーを上げていきますよ。ああもう、大丈夫やろうか。重みでワイヤーが切れたりしませんように! 私はドキドキワクワク、ハラハラ、ウロウロひやひや


この七夕、昔はワイヤーのかわりに太い縄が渡されていたそうです。藁で作った馬は雨に濡れて落下すると、そのまま畑の肥料になる。
つまり、落ちれば豊作、落ちずに残っていたら凶作という、そういった役目もあったみそうです。農村、畑の知恵なんですね。

よっしゃー、上がったー!19年ぶりに復活した古式七夕!棚田に200メートル、提灯112個!壮観です!テント側からも大きな拍手拍手拍手拍手


2mもの馬たちも、風に乗って天に駆け登って行く、まっこと感動泣き顔


緑の棚田とよく手入れされた花々をバックに鮮やかな七夕飾り。すばらしい古式七夕の風景。長者地区は住民が平均65歳以上の高齢者で構成される、いわゆる「限界集落」ですが、地区の皆さんが力を合わせて、こんなに素晴らしいお祭りを復活させたこと。沢山の人に知らせたいと思うばかりです。

しかし時計はもう3時。私たちはお互い次の仕事があり、夜のお祭りを待たずに長者を後にせねばなりません。これ、めっちゃ残念ですが……仕方なし泣き顔。せめて七夕に願いをこめて、短冊を書いて帰ることにしました。

どんな短冊?たらーっ

つづく

仁淀川町・長者の古式七夕(3)芋剥きエンドレス

3日。早朝5時半起き。朝食前に川に出かける。
前日チェックインしたとき、子供たちが渓谷で川遊びをしていて、この炎天下でめちゃんこ羨ましかったわけで……

前日の中津渓谷。川遊びに歓声をあげる子供たち……をリポートする和田アナ。さすがうまい!ぴかぴか


……そんなわけで翌朝、あわよくば泳いでやろうと出かけたのですが、目論見は見事にハズレ。早朝の川の水は驚くほど「冷たい!」のでありました[:がく〜:]

ダメだこりゃ、足がしびれるほど冷たいわ……さすが渓谷汗


「そうね、どうやらダメそうね」。本当は泳ぐ気満々だった和田アナたらーっ


というわけで朝食を済ませて午前8時半、湯の森をチェックアウト。再び長者に。今日は古式七夕本番。午前中は公民館でジャガ芋の皮むきを手伝うことに。

公民館近く。おお、こんなところにKUTVの「歌って走ってキャラバンバン」ポスターが。仁淀川町大会もうすぐですヨ。首タオルがまぶしいちや(テレビではありえん姿ちや……)あせあせ


公民館にはジャガ芋茹で部隊のおばちゃんたちと皮剥き部隊の大学生たちが集まりました。これから夜のお祭りで味噌田楽にするジャガ芋串の作成にとりかかります。

皮の上手な剥き方、串の刺し方など事細かに教えてくれるのはもちろん地元のおばちゃんたち&お姐さんたちです


みなさまの厳しくも優しい皮むき&串刺し指導。熱々のジャガ芋は剥いても剥いても、茹でたてが目の前に……いったいどんだけ茹でとんねん!と言いたくなるほど無限に……汗


あつッ!もう手がボロボロや〜汗すかさず「まだまだ次がくるぞね〜!」の声ムニョムニョ


嫌な顔ひとつせず働く和田アナ。ああ、これぞ本当のボランティア精神……まっこと、巻き込んでしまって、すんません汗


結局お昼近くまでジャガ芋作業に奔走。手作りのおまんじゅうの差し入れでホッと一息、話に花が咲く女性陣のお茶時間。いいもんですニコニコ


よもぎとカボチャを使った蒸したてのおまんじゅう。タンサンを使うんですヨ。ほら、駄菓子屋さんに売ってたタンサン、意外に需要が大きいってことですネ。平べったいのにもあんこが入っています。とってもおいしい!ウィンク


おっと、そうしているうちに、あっという間にお昼過ぎ。
いよいよ古式七夕飾りの準備が始まる時間です! みなさんに別れを告げて、大イチョウの前にダ〜ッシュジョギングジョギング

つづく 
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