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主張する土佐弁(1)

すっかり年末になりました。
先日、龍馬空港でこんなお土産を見ました。

とうとうお土産もムード歌謡系で勝負。“高知のお土産買って来たわヨ〜”と赤坂あたりのクラブで配っていただきたい。


さて本日は、この1年間私があちこちで集めて来た
主張する土佐弁シリーズの中から、私が賞を授与した
特に主張の強い『禁止系』の看板をご紹介いたしましょう。
ひとえに禁止といっても、ジモティはひと味もふた味も違います。
ディテールにも凝ってます。とにかくじっくりご覧ください。

★作品1


タイトル『ここへ自転車は置かれん!!』:素材/サンマ状の長細系魚(あるいはタン、ヒレ肉系)が入っていたらしきプラ容器の裏:ビックリマーク/ダブル 

よっぽど急いでいたのか、その辺にあったプラ容器に殴り書き。
壁に貼ってみると、存外安定性がよかったことに
本人は気がついたはず。
いみじくもエコ精神を啓発する素晴らしい作品。


★作品2


タイトル『畑の中に入られん』:素材/ベニヤ板:ビックリマーク/なし


一見いい加減に見えるが、おとんが丁寧に作ろうとした跡が伺える力作です。
しかし、文字担当はおかんだったのだろう。
上手に書こうとして、文字の大きさや配列に迷いが出た。(注*これはフィクションであり、あくまで勝手な想像ですヨ!念のためたらーっそこはかとない開拓者魂がにじみ出る作品です。


★作品3


『釜玉』:素材/壁にペンキ書き:ビックリマーク/なし

津野町の近くのさぬきうどん店です。道を行くと『釜玉』のインパクトに急ブレーキ。もう、一面に『釜玉』。こんなに大きく書くことねーだろう!?と驚くほど『釜玉』です。

ここまで主張されたら食べないわけにはいきません。
さっそく入って『釜玉』と頼むと、店主は『お客さん、初めてじゃないですよね?』
『いえ、初めてですよ』『えー? 初めてで釜玉頼む人珍しい!』って、店全体で主張しといて、なんじゃそりゃ? 
店主曰く『この辺の人は釜玉知らん!こんなにうまいもん。もっと知ってほしくて釜玉と書いた』のだそう。文字と窓枠を比べて、そのインパクトをご堪能ください。

つづく

土佐人の証拠

高知新聞朝刊の占いがデフォルトになる。

これって、立派な土佐人の証拠ですね。

もう、毎朝このコーナーだけは絶対見逃せないわけですよ。土佐人として。


ズレ勤で知る高知の平和

高知にいると、ほとんど意味不明の東京言葉をひとつご案内。
東京人にはフツーに使われる。
駅にポスターもあちこちに貼られていたりする。
しかし、

地方にいると、異常な響きを持ってきこえる言葉。

ズレ勤。

ズレ勤イメージキャラクターは「巨人の星」


何なんだズレ勤!? と思った土佐人は多いかも。
これ、朝夕のラッシュであまりにも電車の乗車率が高いため、
時間に余裕のある人は、乗車時間をズラして通勤しましょう、
(通称「ズレ勤」)という運動なんです。

朝夕のラッシュはヒドいですよ。毎日乗車率120%です。
100%満員つーのに、プラス20%以上の客を
JRの職員が両手でダーッと押し込める。
押し込めのJRバイトもおります。

ひどい客になると、120%の乗車率のところに、ホームから助走をつけて
最後ダッシュして乗り込んできます。大顰蹙だ!!
電車の中で人と人の間に挟まれて、次の駅まで両足が宙に浮いていたことも
何度もあるんですわ!ぶー

……こういう話をすると、「また大げさなんだから、モウイヒヒ」などと
笑って信じてくれないんですが、
何いってんの! ほんとだって! 汗
全然フィクション入れてないですよ、この話は!

ズレ勤。

9時5時の会社に通っていた頃。
毎朝満員電車でもみくちゃにされて、
通勤するだけで疲れ果てたもんでした。
あの頃、つくづくフリーランスになりたかったちや!

ズレ勤のない高知を、しあわせに思う。
まっこと、しあわせ。
東京で一度、ラッシュアワーのJRに乗ってみて。
そいたら、高知の平和さがガッツリわかりますってば!

おーイヤだ。あの東京には戻りたくなーいッ

高知肝試し(3)恐竜見返り岩

3つめの肝試しは通称・高見山こと皿が峰です。
まぁ、見てください、巨岩がゴロゴロ。
岩の直径はどれも、少なくとも3〜5メートルはあります。


私のお師匠が肝試しによじ上って、激しく後悔したという恐竜のような岩。
山登りの達人でもチビってしまう高さです。向こうの斜面に向けてぎりぎりの場所に8メートルほどの岩がグラリと……。

ティラノサウルスがこちらを振り返ったように見えますたらーっ

南斜面、高見・塩屋崎側にせり出したような岩は、いちだんと大きいです。
ここからの眺めは最高汗
「大丈夫大丈夫、岩陰からのぞいてみいや」と言われて、そーっとのぞく。

「ちょっと上ってみいや」と言われて、そーっと上ってみる。
「はい、高所恐怖症の人はそこまで! ほいたらこっちへ戻って見てみいや」
と言われてふと岩を見ますと……

セメントで割れ岩を固めてますーーーーアブネーッ泣き顔

この岩はひび割れまくって、非常に危険だとのこと。
万が一道路に落下したら危険なので、撤去も検討されているそうです。
いやー、こりゃあ怖い。

ここは本物の肝試しの場。
夜、ティラノサウルスの背にまたがって、火の玉を眺めるなんていかが。
あ、この山は全体が墓場でございますよ。もちろん街灯なんか、ないですヨ。

高見山に上って、気持ちがよくてうっかり昼寝をしてしまい、
気がつくとあたりは真っ暗になっていたという人を知っております。

彼は暗闇をライターの火だけでようよう降りてきたそうですが、
漆黒の闇に包まれた墓山。それは身も凍る恐怖であったと申しておりました。合掌おばけ

皿が峰 寝込むあなたは懐中電灯必携。

高知肝試し(1)謎の店

さて、何の店だかわからない、
営業しているのかも定かではない、こんなお店が桟橋にひやひや

昼間は、店先に時折「いたどり」とか「さつま芋」などが良心市状態で売られていたりします。ヒジョーに気になります……。

どうやらこのお店、夜中になるとガラスごしにお客さんの気配がちらほら……。
赤いちょうちんは、ついていたり、いなかったり。ここは腹を決めて。。。

ええい、行ってしまえ! コンバンワ!
おもむろにガラス戸をこじ開けます。

中はめちゃくちゃ狭く、大学生ほどの若者が酒盛をしておりました。
明らかに、来客に戸惑っている様子ですが、私も後には引けません。

「ここは、お店?ひやひや
「はい、とりあえず・・・たらーっ
「何か食べるものある?」
「たこ焼きなら焼きますが・・・たらーっ
「じゃ、それ頂戴たらーっ

ということで、開き直ったねーさん、男子寮の厨房で居座った形でたこやきを待ちます。

「なにか飲み物はありますかネ……ひやひや
「えーと、ビールは僕らが飲んでしもうたので、テーブルの上のを何でも飲んでください」
「え?これ自分で作って飲むやつ……たらーっ

日用品がこれでもかと出まくったテーブルの上には、粉末檸檬ティー、インスタントコーヒーが山積みになっております。フリードリンク汗
ちっとは片付けんかー!。

店にいる若者たちは同級生。社会人になってからも、このお店でよく飲んだり語り合ったりしているそう。

お店はもともとお婆ちゃんが経営、今はお孫さんが継いで試行錯誤して店を盛り上げているらしい。

丁寧に焼いてくれたたこ焼きは二十個でてんこ盛り。
数は調整しますとのこと汗

ときどき焼肉をして煙だらけになったり、焼きそば用の鉄板を買ってきたがまだ使い切れないと無邪気に笑う、孫究極のフリースタイルたこ焼き店ここにあり。  

店の名前は保健所への届けを見ると「たこちゃん」というらしいと若者。このアバウトさが、ディープで高知ならではの醍醐味です。

途中でコンビニにお金くずしに行こうとしたら、外の自転車を貸してくれましたポッ
まっこといい子たち。勇気いるけど、たこ焼きおいしかった。
たこちゃん孫〜!応援しゆうきがんばれよー♪

このブログを読んでいるみなさんは、
男子寮の台所に行きたくなったら、迷わず乱入を♪
異次元に行けますヨイヒヒ

昼間は季節の良心市状態です♪

レッツ土佐訛り ポイントアドバイス(5)

みなさんお元気ですか。
私はちっとも元気じゃありません。
なぜなら、明日の連載、
私はまた、ポカをやってしまったのではないかと
脅えているからです。ええ、気づいた時にはとっくに版落ちしてましたヨ。

……沈黙……。

では、気を取り直して、最後のレッスンを始めましょう。

●なまりレッスン5<音の変化>

土佐弁会話におけるなまりかたの代表例は
「したて、いっちの法則」と呼び(勝手に命名)、
土佐弁会話で頻繁に使われる単音変化系なまりです。
これを参考に、みなさんもますます高知ジモティ化の道
突っ走ってください。

★なまってみよう!「し」から「い」へ。

 
「どうたことな」(どうたことだ)
「あたにならんとわからん」(あたにならないとわからない)

★なまってみよう!「た」から「つ」

 
「あの本なんぼやっろー?」(あの本いくらだっだろう?)
「うちのわんこはどこ行っろう」(うちの犬はどこに行っだろう)
「あいたにならんとわからんと言うろう」(明日にならないとわからないと言うろう)

★なまってみよう!「て」から「ち」

 
「財布を忘れたもんぢゃき、いっもん、だれこけたぜ」
(財布を忘れたものだから、行っ戻っ疲れきったよ)

いかがでしょう。「し、た、て」「い、つ、ち」
変わるだけで、言葉がこれほどリアルに田舎の形相を帯びてくるなんて
アメイジングだとは思いませんか!?

要するになんでもアリか!と言いたくなるかもしれませんが、
決して何でもアリというわけではありません。
しかし、長年暮らしていると、
やっぱりなんでもアリだと思うようになりました。
すみません、結論が揺れてしまって……。
 
実は、私はときどき実験的に、ありえない土佐弁を使い、
土佐人の反応をみておりますが、
どういうわけか、普通に通じます、なぜか。
多分、土佐人は、懐が広いに違いありません。
もしくは、あんまり人の話を聞いてないか、どちらかです。

ちなみに東京にいるときは、生粋の江戸っ子なまり
ちょくちょく聞きました。
彼らは「ひ」「し」になまるので、
「こいつぁー、何を言いよら?」と訝しく思うことも多々ありました。

それではここで、
江戸っ子と土佐っ子の会話をお聞きください。

「おぅ、死体に蚊が止まってるよ」(おい、額に蚊が止まってるよ
「おっとろしいこと言いなや! どこに死体があるがぜ」
「死体じゃないよ、死体だよ!」(死体じゃないよ、額だよ!)
「おまん、熱でもあるがやないかえ……」

「しぐらしが鳴いてるねぇ」(ひぐらしが鳴いてるねぇ)
「何言いゆう、ありゃぁ、ひぐらしぜよ(笑)」
「そうだよ、しぐらしだよ?」
「……」

「そういえば、高知のしじまってところに友だちがいるよ」(高知の比島ってところに友達がいるよ)
「どこの「しじま(静寂)」ぜ?(笑)。高知にゃ「静かなク(場所)」がごっそりあるきわからん」
「何いってんだい、しじまは中心街に近いってぇ言うよ?!」
「わからん……何を言いゆか、さっぱりわからん」


山田君、座布団全部持っていっとくれ!。
おあとがよろしいようで。(by 円楽)


土佐弁なまりレッスン 完。

レッツ土佐訛り ポイントアドバイス(4)

こんにちは。「レッツ土佐訛り ワンポイントアドバイス」
略して、「なまポン」の時間がやって参りました。
「そりゃどーゆー略なや」と、
土佐弁のナイスツッコミが欲しいところですが、結構です。
どうせ誰も見ちゃいないでしょうから、淡々と行かせていただきます。

●なまりレッスン4 <簡略化発音>

例文4
「たまぁるか、このわんこはもちょくーちゅう」(驚いた、この犬は餅を食べている)

ここに出てくる「もちょくー」に代表される土佐弁の言語簡略化発音は、リスニングが非常に難しいなまりのひとつです。
 素人さんにも真似できる簡単なものでは、「ちっとは(少しは)」の簡略化、「ちったー」があります。例文を見てみましょう。

 例文
  「ちったー手伝いや」(少しは手伝いなさい)
  「ちったーわかれよ」(少しは理解しろよ)
  「ちったー稼げや」(少しは稼げよ)
  「ちったーどっか連れて行きや」(少しはどこかに連れて行きなさいよ)
  「ちったー遠慮せえよ」(少しは遠慮しなさいよ)
  「ちったー動けよ」(少しは動きなさいよ)

なんだか無性にムカムカしてきたので、この辺で止めておきましょう。
  
それにしても「餅を食う」「もちょくー」に変化するのですから、
土佐弁の素晴らしき言語クリエイティビティには脱帽です。
しかしここまでなまると、現代の土佐人が日常で聞いても、すぐには理解できません。
つまり、「もちょくー」は、ディープ土佐弁の王様、殿様、大名です。
現代ではかなりの年配言葉と言えましょう。
しかし、これを読んだみなさんは、さっそく来年の正月から、
もちょくってみてくださいね。

いやぁ、土佐弁って、まっこと奥深いですね。
それではまた、ご一緒しましょう。(by 水野晴郎)

レッツ土佐訛り ポイントアドバイス(3)

●なまりレッスン3<「ー」省略>

「わんこがロイロイしゆ
「いかんわ、どしたち散歩に行きたがらん」


 この「しゆ」「どしたち」は典型的な「ー」抜き表現です。
 
本来なら「しゆー(しているの意)」「どーしたち(どうしてもの意。どーいたちとも言う)」と表現されるべき土佐弁ですが、
音引きを排除することで、「いい加減さ」あるいは「それほど重要性はない」というニュアンスが表現できます。

「そんなことゆーたちわからん(そんなこと言ってもわからない)」と言うよりも、「そんなことゆたちわからん」と言った方が、ふてくされ感をアピールできます。
「どーもこーもならん(なんともならん)」というよりも、「どもこもならん」と言い捨てた方が、いかにもジモティっぽくてウットリです。

ネプチューンの原田泰造が一時期しつこく演っていた、大げさパフォーマンス
「はぁ〜らぁ〜だ、たいぞぉ〜です♪」をテレビで観ていたお爺やんが、ひとこと。
「ハラダタイゾちゃ誰なッ」

生粋の“ー”抜き土佐弁。
土佐人の骨頂を見た気がしました。拍手拍手拍手拍手

レッツ土佐訛り ポイントアドバイス(2)

●なまりレッスン2 <「ッ」省略>

例文b.「わんこがロイロイしゆき、散歩行てくる」
(犬がウロウロしているので、散歩に行ってくる)

「行ってくる」の省略が「行てくる」

会話の中の何気ない「ッ」を省略しただけで、

身も心もたちまち超弩級のジモティ

に変身できるとは、まことに恐るべきことです。

「行てくる」発言は、いかにもサンダル履きで農協ストアに出かけるような、土佐人独特の土着軽快感を演出します。

ほかに、「桂浜に行ってみるか」よりも、「桂浜に行てみるか」の方が、
もうすでに玄関でサンダルをつっかけている情景が目に浮かびますし、
「ケーキ持ってきたで」よりも「ケーキ持てきたで」の方が田舎のベタなおつきあい感が出ます。

「食べてみぃや」よりも「食てみぃや(くてみぃや)」の方が、
遠慮なくいただけるカジュアル試食感が出るような気がしますが、いかがでしょう。

馴れ馴れしいだけだ、って? 
まぁ堅いこと言わず一杯呑みなさい。

つづく

I LOVE司牡丹☆夏の船中八策は冷え冷えで♪
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レッツ土佐訛り ポイントアドバイス(1)

目の前に流れているのは、土佐湾に注ぐ県内第二の河川「仁淀川」です。
観光客の皆さんは四万十川にばかり目が行くかもしれませんが、
仁淀川も、四万十とはまたまったく別の味わいがあります。

仁淀川河畔の喫茶「オッターテイル」にて。
 
仁淀川の名のいわれは、その昔、朝廷の贄殿(にでん)に
鮎を献上するため「にでん川」と呼ばれ、
それが時代を経て「によどがわ」と呼ばれるようになったという説、
また、京の淀川に似ているということからついた名前だという説があるそうです。

さてさて、それでは雄大な川を眺めながら、土佐弁の話を進めましょう。

あるていどの土佐弁を覚えたら、最期は「なまり」で仕上げをしてください。
「土佐なまり」を学んで、完ぺきな地元一体化をはかりましょう。

まずは以下の例文をじっくりごらんください。

例文
a.「おーごと!おまんくのわんこがあっこにひっとり行きゆうで」
(大変だ、おまえの家の犬があそこを一人で歩いているよ)
b.「わんこがロイロイしゆき、散歩行てくる」
(犬がウロウロしているので、散歩に行ってくる)
c.「いかんわ、どしたち散歩にいきたがらん」
(ダメだわ、どうしても散歩に行きたがらない)
d.「たまぁるか、このわんこはもちょくーちゅう!」
(驚いた、この犬は餅を食べている!)

めんどくさいことこの上ありませんが、追ってご紹介していきましょう。

●なまりレッスン1 <「ッ」挿入>

 例文a に出てくるなまりは誇張系で、「ッ」を入れることで表現が
より大げさになるのが豪快好きの土佐人好みです。
「もうじき」「じっきに」「細い」「ほっそい」というように、“ッ”を入れることで、たちまち高知の地元臭が漂いはじめます。
「あそこ」という表現も「あっこ」と言えば、たちまちディープ土佐弁の様相を帯びてきます。

もちろん言うまでもありませんが、
「ひみつのアッコちゃん」は「あそこ」という意味ではありませんので、
くれぐれもお下品なことは言わないように。

つづく
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