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龍馬の肉声

ダ・ビンチコード、テレビつけたらまた最後のシーンである。
何回も見逃して、3回目も同じシーンしかみれない。なんじゃこりゃ、しっかり最初からみたい!いや、観なくては江原さんに顔向けもできんのです!



声優・江原正士さんと初めてお会いしたとき、その声には完全にノックアウトされました。


「トム・ハンクスだ! ロビン・ウィリアムズだ! エディ・マーフィーだ!


私は映画は吹き替え派です、と言いますと大変喜んでくださって

「いるんですよねぇ、“僕は映画は字幕派ですから吹き替えは観ません”みたいなヤツね!なにを気取りやがって〜って思うんですよ!(笑)」

と、そのすべてがもう、まんまトム・ハンクスだ! ロビン・ウィリアムズだ! エディ・マーフィーだ!

何より、宇宙船レッド・ドワーフ号のリマーだぁ! と私は目が釘付けになりました 知ってます?レッド・ドワーフ号!NHKで連ドラしてた、相当なおふざけSFドラマ!大好きでしたよ。世紀の大傑作でした!


いやぁー、しかし今まで数多くの芸能人の方に接してきましたけど、
江原正士さんはその中でもこじゃんと懐の深い方でした。
声優、役者さんのオーラがすごい迫力でぐわーっとにじみ出す。
しかも人間的な魅力にあふれた人でした。

もう一発で大ファンになっちまいましたぞね!



ふぅ。ちょっとちょっと、ちっくとテンションを下げましょう。


龍馬の肉声についての話です。


実は昨年末のNHK『爆笑問題の『もうひとつの龍馬伝』』で、龍馬についていろいろな試みを実証していきました。


最近、雨後のタケノコのごとく民放でも龍馬特番がありますけれど、さすがNHK。
あれほど丁寧に検証した格調高い龍馬番組は他にはありませんです。
クリエイティブで斬新な視点から人間・龍馬を見た、
まことにクオリティの高い番組でした。

内容は、爆笑問題による素顔の福山雅治インタビュー、手紙土佐弁訳、実証はもちろんのこと、龍馬のつかっていた茶わん公開、三味線の家元による龍馬の歌の再現、スーパーコンピューターで再現されたしゃべるお龍さん、龍馬のデート術、

そして、何よりすごかったのが『龍馬の肉声の再現』でした。




実は『龍馬の肉声再現』について、私は東京に2回収録に出かけており、
1回目は京都国立博物館の宮川先生と、声優の江原正士さんと3人で渋谷の日本音響研究所長・鈴木松美先生(テレビでよくご活躍されている先生です)の事務所を訪問しました。

ここでは、龍馬の骨格や、着物から割り出した身長など、ありとあらゆるデータから、
実際の『龍馬の声』を割り出して行く
わけですけど、私たちが行った時点では、もうほぼ完成しているとのことでした。

ただ、鈴木先生がどうしてもわからないのは、『土佐人がどんなふうにユーモアを表現するか』ということ。あと、「お茶目さのようなものを、声でどう表現するか」ということだったようです。なるほど。すごくコアな問題ですよね。

宮川先生は手紙の龍馬のおもしろみを語り、実際に私は土佐弁で龍馬の面白さを語り、江原さんは声優として、声で茶目っ気やユーモアを表現するとき、どのように表すかをお話くださいました。


江原さんにいくつか土佐弁のポイントをお話しして、実際に「ニッポンを今一度洗濯」のセリフを何度か練習したのですが、「土佐弁ってむずかしいですねーと言いつつも、すぐに土佐弁イントネーションを理解してくださる。さすがでしたよ。

しかし本物の土佐人の発音と他県の方のしゃべる土佐弁はどこか、何かが違う。
これはもう、土佐人独特の「全部開音」の発音方法にあると思うばかりです。

何度も土佐弁をチェックしていると、かえって私の方がブレてしまう。
土佐弁指導(方言指導)とはなんと難しいものだろうと痛感しました。

実際に自分と縁もゆかりもない地方の方言をセリフで覚えるって
確かに難しいと思います。。。

ドラマの土佐弁指導の先生方は、多分方言を学ぶ側の役者さんとの「妥協点を探して」
苦しんでおられるのだろうなぁと思いました。


まぁ、それはともかくとして、その後、龍馬ってこんな感じじゃなかったろうかねぇというイメージ話で場は大いに盛り上がり、そのうち鈴木先生が土佐に来た思い出話など、
雑談の中で収録はあっという間に終わったのでした。
(2時間ぐらい回したのに、本番では20秒ぐらいしかつかわれてなかった〜もったいねぇ〜


そして後日、「もうひとつの龍馬伝」本番収録の日、
スタジオで再現された「龍馬の肉声」を聴いて、なるほど!と思いました。

スタジオで実際に復元された「龍馬の声」は、江原さんの声にかなり近かったのです。

多分あらかじめ復元した声に、ことのほか江原さんの骨格、あごの形など含め非常に似ていた、ということではないでしょうか。つまりそれを眼中にいれての人選であったのかもしれません。

番組をごらんになった方は、「龍馬の声」を聞かれたと思いますが、
龍馬って、写真からは想像できないほど響きのあるえい声だったんだなぁと驚きます。
少し鼻にかかったような、低い地声。
龍馬って、人柄もさることながら、その声も
人を安心させる魅力のひとつだったのではないか?!と思うばかりです。

あれから、桂浜の龍馬像を眺めるたびに、江原さんの声が頭によみがえります。


江原正士さんが所属する81プロデュースのサイトで「江原さんの声(←ここクリック)」が
聴けます★
この方の声で土佐弁だったら、本物の龍馬の肉声にかなり近い声といっても過言ではないでしょう。必聴!


しかし、江原さんは、しょーまっことえい(本当に本当に良い)お人でした。

彼が話し始めると、どんな場所でもぱーっと明るくなります。 
まさにプロフェッショナル。
とてつもないムードメーカーです。

「龍馬、薩長同盟の現場」をまんま即興で目の前で演じてくれました(笑)。
これにはもう皆大受け。忘れられません。
どうして写真を撮っておかなかったのか悔やまれます。

「渡辺さんを通して、龍馬という青年のニッポンを動かした源が
「陽」であることを再確認しました!」などと、お世辞にもありがたい言葉を
 いただきました。まっこと、一生忘れませんきに。

江原正士さん・龍馬の声にいちばん近い方。
一緒にお仕事できて嬉しかった。
まずはとにかくダ・ビンチコード、最初からしっかり観なければなりません!
もちろん、日本語吹き替えバージョンで!ね!


『爆笑問題の「もうひとつの龍馬伝」』詳細、感想、出演者一覧。サイトは→こちら







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★そして、江原正士さんの著書「杜甫」と「李白」。わかりやすくて本当に面白い。ぜひご一読を!

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