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49対51の接戦


中谷彰宏さんの著作物の数ってものすごいよなぁという話になりまして、
著書、800冊以上。よく内容がかぶらないなぁ〜と怖くなる数です。

とても全部は読めませんが、
たまに読んでみると、とてもいいことを言っています。

ひとつ、私がすごく心に残っているのは、
えーと、なんの本だったか、さすがに忘れましたが、

「人間は日常生活で一日何万回も選択している」、つまり、
あらゆる判断は接戦である、ということを言っておられました。

でも、AとBどっちにしようか、と迷うとき、
1対9という状況にはほとんどならず、6対4ということも
ない。

厳密には49対51の戦いである。

だから迷ったときは、
欲張って「すごくいいこと」選ぶんじゃなくて、
自分にとって「ちょっとだけいいこと」を選びなさい。

みたいなことを書いてあったんですよ。

いいこと言うなぁ
人生は日々、49対51の接戦。

迷ったり、うだうだし始めたら、
私はいつも、このことばを思い出すのです


迷うって、結構しんどいことです。
消耗するし、時間が無駄に過ぎてしまうし
後悔したり、めっちゃ自己嫌悪に陥ったりしますよね〜。

でも人間誰しも迷うもんです。

完璧な人間なんていませんです。

みんな一緒、おんなじです。

だから、迷ったら、
そういうときには、自分にとって「ちょっといいこと」の方を選んで
一歩でも半歩でも、前に進むことですね。。。

日々、49対51の戦いです。


おっと、タイトル思いだした!
『迷いを断ち切る50の方法』でした。

五月病で迷いまくっているときに、ぜひご一読を。

いい言葉は、心の栄養です




迷いを断ち切る50の方法迷いを断ち切る50の方法
中谷 彰宏

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ガン見、二度見。

何回読んでも飽きず、しらけず物語の世界に入って行ける本があるものです。
そういった本が多ければ多いだけ、心が豊かになりますね。
つらいときに読み返せば、そこはしばし心を休める避難場所にもなります。

特に「童話」的なものはいいものです。
幼い頃読んだときの印象も重なって、大人になっても幼い頃の気持ちに
タイムスリップできます。


昨年の高知新聞の「学校に本を贈ろう運動」の一環で、私のおすすめ絵本として誌面で紹介したのはエゴン・マセーチンの『あおい目のこねこ』でした。

 
あおい目のこねこ (世界傑作童話シリーズ)
あおい目のこねこ (世界傑作童話シリーズ)エゴン・マチーセン

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逆境で孤立無援でも夢を追い続けること、そして夢が叶ったらそれを仲間にも分け与えること。執着しない&みんなでハッピーになる、ということを教えてくれる冒険子猫の物語。これはマイ・ファースト・絵本です。


こういった愛読書はジャンル別に数冊ずつありますが、
私のキング・オブ・少年文庫といえば、
マルシャークの『森は生きている』。

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意地悪で欲深い継母とその娘に虐げられつつも健気に生きる“まま娘”が主人公。
春に咲くマツユキソウを探して、彼女は雪深い森へ入っていきます。
そこで出会う12月(12つき)の兄弟。
四月は彼女に恋をし、指輪を贈ります。
この設定が幼い頃からなぜかめちゃめちゃ好きでした。ツボでした!

物語は戯曲形式で全4幕。
かわいそうなまま娘が兄弟に出会うのは、
第2幕の2場「森」です。

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1975年に第27刷された岩波少年文庫。
紙焼けして経年感すごい。
しかも、何だか文字サイズがやたらと小さいのがつらくなってきました。
ろ、老眼。。。

もう物語は充分知っていますので、
今の私には第2幕の2場「森」だけでOKという状態です。
そこを読むだけで、物語の中にどっぷり浸かれます。
この十数年、第2幕しか開けてないぐらいです。

で、ちょっと思い立ちました。
古本で「もう少し文字の大きい」低学年向けの本を手に入れよう♪。

そうすればいくら何でも重要な第2幕は
はしょらないだろうし、大活字で楽しめるはずだ、と。


そんなこんなで、Amazonの古書販売で手に入れた本。
右が経年の愛読書。左が新しく手に入れたユーズド。
活字からして見やすいですよね♪
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おお、文字サイズもでかい! これはいい♪ 。。。えっ?
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   ↑お米もやさいもくだものも、畑からつくられます。。。?
こんなシーンあったっけ???


はっ?「木をきりたおす作業」って。。。何これ。
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「日本は森の国です」って。。。
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なんだこれは! 
ガン見。
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顔を近づけてガン見。
サブタイトル「自然と人間」だって。
聞いてねーし。
作者マルシャークじゃねーし。
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そして二度見。  
やられた。
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同じタイトルやめてほしい。切に!
せめて背表紙にサブタイ入れてほしい。
出版するとき、同じタイトルがないか
調べなかったのか。。。?
それともマルシャーク知らなかったのかなぁっ。。。

うぅ。。。


でも、まぁよしとしました。
この本は最後のカットに1円+送料の価値を見いだしました。
これで何とかチャラにします。


↓アオダモのバットをもった巨人軍の原選手。
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原監督。若かったぁねぇ。。。







翻訳の善し悪し

私の読書量は一カ月に20冊ペース。
時期によって読むジャンルが違いますが、おおむね読むのは外国の作品ばかりです。

たまに、内容に非常に興味があるというのに、訳の下手さに読む気が失せて、最初の数ページで放りだしてしまう本もあります。そーゆーときは本当にねぇ、ショック。
たまに、こんな読みにくい翻訳本がよくベストセラーに入ってるな〜。。。と思うものもありますね。。。(みなさんこれをちゃんと読んで理解してらっしゃるのかと思うと頭が下がります)

ひとつの文章を訳すときには、翻訳者の「技術」はもちろんですが、
著者への「思い」も絶対に必要だと思います。

翻訳者の善し悪しは、同じ作者で読み比べるとよくわかります。私が好きだったD.R.クーンツも、訳者によっては同じ著者の書いたものとは思えないものになっています。
たとえば白石朗さんが翻訳されたなら、間違いなくおもしろい。

また、『神々の指紋』などで一時ブームになったグラハム・ハンコックの本なんかも、訳者が大地舜さんだからおもしろかった、というのはあると思います。
翻訳のスピードと原本の息がぴたりと合う、とでもいうのでしょうか。
それはとても大切な要素に思えます。

ということで。さて、すごく好きな本なのに、
なぜにこんなに読みにくいのかと長年つらい思いをしている本があります。
『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日誌』。
1997年に初版で買った本なので、かれこれ15年もつらい思いをしてるという計算に!

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(内容)bookデータベースより
喘ぐ古バイクでアンデスを越え、船倉のトイレに隠れて「密航」し、野宿し、ヒッチハイクし、いかだでアマゾン川を下る。金はない、他人の好意にすがるのみ。無鉄砲だが、情熱的な旅のようすを、おもしろおかしく記録する青春のチェ・ゲバラ。

素晴らしい青春が詰まっているというのに、ゲバラの生き生きとした好奇心や相棒との冒険、悲しみや喜びが文章のせいでこちらに伝わってこない。
つまり、訳がわかりづらいのが致命的です。。。


たとえば、しょっぱな。

「これは人を感心させるような偉業の話でもなければ、単なる「ちょっぴり皮肉な物語」でもないし、少なくともそれは僕の望むところではない。これは、願望が一致し夢が一つになったことで、ある一定の期間を共有することになったそのときの、二つの人生のひとかけらである。人間というものは、一生のうちの九カ月の間に、最も高尚な哲学的思索から、スープ一杯を求めるさもしい熱情にいたるまで、実にたくさんのことに思いを馳せられるもので、結局のところ全てはお腹の空き具合次第なのだ。そしてそれが同時に何か冒険じみたものであれば、その間、もしかしたら他の人の興味を引くかも知れない瞬間を生きることができるし、またそれを漠然と語っていくと、ここに記すようなメモになっていくのかも知れない。(『モーターサイクル南米旅行日記』より抜粋)」


あくまで私の個人的意見ですが、残念なことに、訳がわかりにくい。。。
重複言語が多過ぎるし、センテンスが長すぎる。

仮にゲバラがそう綴っていたとしても、直訳したら情熱が読み手に伝わらないのではないでしょうか。。。たとえば、私ならこうします。

↓↓↓

『これは人を感心させるような偉業の話でもなければ、単なる皮肉まじりの物語でもない。これは僕の日記だ。夢と願望が一致し、人生において数カ月を共有することになった相棒と僕の記録。二つの人生のひとかけらの物語だ。
 人間というものは、結局全て腹のすき具合ひとつだ。空腹か否かだけで、たった9カ月の間に最も高尚な哲学的思想から、温かなスープ一杯を求めるさもしい情熱にいたるまで、何とたくさんのことに思いを馳せられるものだろう。ましてや冒険に出かけ、見知らぬ人々の生活や僕らの持っている知識が誰かの興味を引くかもしれぬことを思うと、こうして日記をつけずにはいられない』

そう、このようにある程度、超訳します。
もちろん、ゲバラの本を限りなく読みあさり、それが何を指しているのか説明できる範囲での超訳。こうなったら自分用に一冊丸々校正し直そうかと思うぐらいです(なんだか報われない作業。。。原文翻訳しようかな。。。)。

しかし、それほど好きなんですよ。エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。

2009年に出版された戸井十月さんの、インタビューと取材で構成された『チェ・ゲバラ ゲバラ最期の時』はとても良書でした。

インタビュー、ゲバラの書簡の翻訳を含めて、とてもわかりやすい一冊です。ゲバラの入門書としてもぜひ読んでみてください。

『ゲバラは稀代のゲリラ戦士であり革命家であるより前に好奇心に満ちた旅人であり、負けず嫌いのスポーツマンであり、機知とユーモアに富んだいたずらっ子であり、写真や詩を愛し、水からも幾多の名文を残した表現者だった』戸井十月『ゲバラ最期の時』あとがきより。

実は、ゲバラと龍馬はとても似ています。
その人柄や性格、手紙の内容もろもろ、共通点が本当にたくさんあって、
時々、不思議に思います。ほんとに。

ブックフェア

連日ニュースでブックフェア、電子書籍の話を報道しています。
http://www.bookfair.jp/

今から出るあまたの電子書籍端末の話、
肝心なことが聞きたいのですが、
機械である以上、本体の放熱問題って、あるよね?

携帯もブックパソコンも、
小1時間も使っていると、機械が熱ッくなりませんか?。

もう、アッツ! 
夏場なんかブックパソコン数時間も使っていると、
うわ〜、今この裏に生卵割ったら結構いい感じに焼けるんじゃないか!
と思うぐらい熱くなる。

そのうち、機械が発熱しすぎてガーガー音がし始めたりして、
ヤバいこれ、みたいな。
昔のパソコンは「熱暴走」といって、
「わたなべべべべべべべべべ」みたいに、勝手に文字が暴走することが
ありました(泣)。
人の自由にはならんぞ!
という機械の反抗心なんぞ感じたりしたもんですが、

さすがにOSが新しくなってのことなのか、
最近そんなことも少なくなっています。

パソコンが熱暴走する前に、すみやかに仕事から逃亡するという、
智慧を身に付けたおかげかも。きっと私も進化しておるのです。
でもブックパソコンは長時間稼働はいまだにしんどいですね。
裏側の発熱にはかなりのストレスを感じます。

何でもそう。
発熱するもんは苦手です!
パソコン関係の熱。

デスクライトの熱も嫌ですね。
これはさすがに最近耐えられなくなって、
ちょっと高いけど発熱量5分の1という電球に替えてみたら
かなりマシになりました。

※LEDライトならパーフェクトですが、
これはまだ体への影響が今一つ不透明という話も出ているので
様子見です。単価もむっちゃ高いし!


そうそう、
この前新しく買い替えたエアコンに「内部乾燥」という
スイッチがついていて、
何だろう?と思ったわけです。

これはクーラーを長時間使って消すと、機械の中に温度差が生じて
内部結露を起こしてカビがはえやすい。
これを防ぐためにしばらく内部を乾燥運転させるというものです。

が、これ、しばし放熱の塊みたいになるわけで、
この運転中のエアコン下の不愉快さといったらありません。
卒倒モンです。

とにかく機械というものは
どれもこれも勝手に放熱しよるのです。

ああ、話が長くなりました。

というわけで、とにかく私が気になるのは
電子書籍端末の発熱問題です。

今のところそれに言及したユーザーレビューとか
報道を見たことがありません。

どうなんでしょう、そこのところ。

今のところ紙でできた本は
何時間読んでいても放熱しません。これ最強です。




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ふせん問題

職業柄、とにかく本を読みます。

現在私もよく利用するダウンロード系のPDF書籍は
本では得られぬレアな情報を得ることができ、
それはそれで非常に役立つことが多いのですが、

プリントアウトして読むものはやはり
「書籍」とは別物。
「役立つ・書類」と言った感じです。

やっぱり圧倒的に書籍はいいですね、
浸透力が違います。

しかし本が売れない、出版社はつぶれ、
この業界は崖っぷちです。
それ以上に書店経営も、大変だと思います。

でも、本の存在というものを、
やはりもう一度見直してもらいたい。

HTMLのサイトがblogへ、blogがツイッターへ変化するように、
書籍の世界もあと数年でがらりと変わっていくでしょう。
おそるべき早さで変化していくでしょう。

確かにipadもキンドルも否定はしません。
すごい技術だと思います。

しかし、機械は永遠ではありません。。。
いつか壊れるのです。

本は、例え無人島に流されても、
なくしたり燃やしたりしない限り、
まぁそこそこに、そばにいてくれます。
※本は水に浸かるのもヤバいですね!
ページがくっついてもうて、読めなくなりますね。


まぁそれはともかく。
未曾有の出版不況で、
いろんなことを思います。

私は速読が得意なので、資料本はいっぺんに2、3冊
1日に5冊ぐらいは平気で読みます。
気に入った本は、何度でも読み返します。
文字は私の癒しです。

しかし、いかんせん。速読でよくないのは、
ふせんをして、要点を書きだすことを怠ると、
一カ月も放置したら何を思って付箋したか、
すっかり忘れているということです。
ダメじゃん!

今日もまた書庫から持ち出してきた本には
意味のない付箋がゴミのように。。。

これを外して棄てる瞬間。
ああ資源の無駄、
地球に厳しい!と、軽い自責の念に駆られます。

人間の思考なんて、ほんとうに流動的です。

もう一度読み直しです。

しかし付箋は紙より断然フィルムタイプのものが
再利用もできてgoodです。

フィルムタイプの付箋は
ダイソーの100円の付箋で充分

種類も色も多く、ほんとにいい仕事をしてくれます

DSCF13071.jpg

『アルジャーノンに花束を』

まわりのみんなに愛されていた知恵遅れのチャーリー。 ある日彼は念願の手術を受け、天才的な知能を持つようになっていく。。。 知識を得ると同時にどんどん何かを失っていく主人公は、 同じ手術を受けたネズミ、アルジャーノンに自分の姿を見てしまいます……。

しあわせとは、孤独とは? 最後のチャーリーの独白に大泣きしてしまうでしょう。

人間のこころの中を浮き彫りにしていくすばらしい小説です。



アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
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読書、そして出版不況(2)シチューにするか豚骨で煮込むか

気分を変えて、読書の話をしましょう。

先日竹村志麻アナに筒井康隆の『メタモルフォセス群島』を貸してもらいました。

筒井文学は短編やエッセイがとにかく好きだったんですが、この本だけはどういうわけか読んだ覚えがなく、志麻ちゃんいわく「それはもう、絶対に読まねばですよ!」ということで、早速貸してくれました。筒井作品、何年ぶりだろう!懐かしい。


いやー、面白かったです。ど田舎の山間部、泣き叫ぶ赤ちゃんを背負って操縦桿を握るお婆さんの飛ばす『五郎八航空』は、思わず仁淀川町の長者でロケできる、と身震いしました。
若かりし頃の“暴挙”を振り返る『老境のターザン』も傑作でした。
本ってやっぱり面白いとつくづく思う、おいしい読書の時間をもらいました。

さて、先月初旬の金曜日のイブニングは保積アナが東京出張のため、急きょ竹村志麻ちゃんが担当だったことがありました。

高曽根アナと女性三人初組み合わせでドキドキしましたが、私よりも、高曽根ちゃんよりも、なぜか焦りまくりだったのは、実は志麻ちゃんだったということを、プチ暴露しておきましょう(笑)。

画面で見ているとクールビューティで、まったく焦りなど感じさせない彼女ですが、私と似ている習性があると判明。

それは、“緊張すると、眠くなる”ということです。
私も緊張しすぎると眠くて仕方なくなる性質で、これだけはど防ぎようがない。

講演前に眠がる私を見て、うちのおかんは「信じられない、どうかしてる!」などと言いますが、これってからだの防衛反応のひとつだと思えてなりません。よく雪山で遭難して、寝るな!とかいうじゃないですか、あれに近い。多分、凍死するほど緊張しているんでしょう(笑)。

ストレスのあまり身体が眠りで逃避しようとしているのではないかと自己分析していたのですが、まさかこんなところに同類がいたとは(嬉)。

志麻ちゃん曰く、緊張しすぎて学生時代は受験の時に寝てしまった、というから最強です。ほんとにまったく、そんなふうに見えないところがまた、彼女の持ち味です。

本番が終わってからは『もう、眠くて眠くて、このままでは帰りの運転が危ない』とまでぼやいていたわけで、まっことお疲れさまでした。

元気満々の高曽根アナと眠がる竹村アナ。

さて、話は戻って『メタモルフォセス群島』は、どれもブラックユーモアたっぷりのショートエッセイが詰まっているんですが、その中に実に興味深い「定年食」という短編があります。このオチについて、私ならそれをどう料理するか?と考えてみました。

私なら、レバーのようにまず汚れを取り除いて、牛乳にひたして臭みを抜きます。
そのあと塩コショウして香味野菜と一緒に20分ほど圧力釜にかけます。その後、ブラウンシチューと合わせてじっくりにこめば、トロトロ感があって上等のタンシチューみたいになるんじゃないかなぁと思うんですよ!(笑)

ちなみに志麻ちゃんならどうする?と尋ねると、うーん…としばらく考えた後、

「…豚骨系に……」と。

あのクールビューティが衝撃の豚骨発言です!編集長!

あなたならどう料理する?!

“素材”が知りたい方は、『定年食』をお読みください(ニヤリ)。

読書の秋、どうぞご堪能くださいますよう。

本ってやっぱり豊かなものですね。


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読書、そして出版不況(1)本の死

今年は高知に戻ってきて初めて新刊本が出せない年になった。
相次ぐ大手出版社の倒産(『イヌキー』を出してくれたゴマブックスがやられた)、そして書店の閉店。

出版業界はどこもかしこも今、最悪の状態だ。

一般の方は今出版界がどういう状況なのかわからないと思うので、ここに私のバイブルと言えるべき本『だれが「本」を殺すのか』(佐野眞一著 新潮文庫)から、著者の分析する“「本」を「本」とさせてきたものの死が、おびただしく横たわっている現状”を簡単に抜粋してみる。出版界は、ざっと見渡すとこういう「死」であふれ返っている。

●小まめな外商活動を続け、雑誌の定期購読者などの読者層をつかんできた堅実な書店が、大型店の蹂躙(じゅうりん)や万引きなどの多発などで廃業に追い込まれる「書店の死」と、これにともなう「雑誌の死」

●ベストセラー本としか接点を持たず、未来の読者につながらぬ「読者の死」と、「読む力」のない層しか相手にできない「著者の死」

●欲しい本を書店で購入し、蔵書とする従来の読書家タイプにとってかわり、図書館のヘビーユーザー、ブックオフなどの新古本屋、マンガ喫茶などを「格安の貸本屋」と見なすひとびとのふるまいに象徴される「蔵書の死」

●「本」を金もうけの具としか見なさずネットワーク社会の到来を強力な追い風として、愚にもつかない本を次々と「協力出版」させる新手の自費出版社や、愚かにもそれに臆面もなくむらがる自称作家センセイたちの存在による「版元の死」「編集者の死」

零細な「書店の死」は必然的に、コミックスなどの「本」をコンビニへと差し向けさせる。それがコンビニ仕様の廉価本となって、「本」自体をチープ化させ、100円ショップに並べられたワンコインで買える地図、簡単な辞書や実用書、料理のレシピ本などが版元の足腰を弱らせるボディーブローとなった。

版元自体が自分の足を食いはじめている、というこの本は、我々の業界にとって驚異であり恐怖であり、今までわかっていながら具体策をとらなかった後悔そのものだ。

現にもう都市部でその不況のまっただ中で身動きが取れない状態になっているわけだから、この書店の数の少ない高知はいったいどうなるのだろうかと思う。

現に高知で講演のときに本を持って行くと、みなさんあっという間に買ってくださる。本が足りなくなり、書店でお求めいただきたいと言うと、『めった、本屋さんが全然ないがよね……』と言われるのも事実だ。郡部に行くと書店はほぼ見つからない。

おまけにマンガばかり好まれ、本を読む人が少なくなっている。子供は本よりもコミック、携帯、ゲームを好む。一方視力が弱まり、活字を読むのがおっくうだと本離れする高齢者も多い。

出版社が新刊出版点数の増加で不況対策をしようとやっきになったせいで、初版はどんどん刷数が少なくなっている。そのかわり数打ちゃ当たるかも、の玉石混合の新刊ラッシュとなり、なんと1日あたり約180点以上が新刊本として出荷される事態になっている。これは正直、正気の沙汰ではない。

日々送られてくる膨大な新刊本を置くスペースもない小さな書店は、箱を開くこともなく返本する。

つまり、世の中に出たものの、読者の目にふれることもなく返本され、あっという間に絶版になり、裁断されて紙くずになる本がどれだけ多いかということだ。最近の書籍の絶版化のスピードには驚くばかりだ。どうなっているのか?

だからといって、電子ブックなどは本に変わるメディアとは私にはとうてい思えない。ダウンロードして読む文書の味気なさといったら、何なんだこれは?と絶望的な気分になる。携帯小説、あれも文学とはとうてい認められない。

死屍累々。見渡す限り死骸の山の前にいるようなこの出版業界。
カンボジア、キリング・フィールドに行ったときのことを思い出す。あの折り重なる死体で出来たミルフィーユみたいな大地の上に、立ち尽くしているわけだ。

どうやってこの状況を抜け出そうか。
今までの取材ノートをまとめつつ、気がつくと沈思黙考している私がいる。

げにまっこと生きにくい時代ぞ。
しかしながら、音を上げたら負けながよ。

そりゃわかっちゅうけんど
どうすることもキャン・ノット!!

しかーーーーし!!
今に見てろよお!!と海に向かって叫んでみる(笑)。

今はひたすら、地道に修業に打ち込む時期なのだろう。



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だれが「本」を殺すのか〈下〉 (新潮文庫)
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江戸時代タイムトリップ本

書店で見かけたターバン野口『お札DE折り紙』
すご……お札を切らずにここまで折るとはすごいと感動。
千羽鶴野口、グラサン諭吉、ヘディング野口に圧倒されました。
素晴らしー!この世界観に、惚れましたよ、私はたらーっ
お札DEおりがみ 公式「ターバン野口」のつくりかた
お札DEおりがみ 公式「ターバン野口」のつくりかたいそにし まさお ピロ 長谷川 洋介

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ここ数日、本は漂流モノを読んでいます。
ジョン万次郎の一生を描いた津本陽『椿と花水木』
赤岡の無人島長平を描いた吉村昭『漂流』
土佐からミクロネシアに住み着いた森小弁のルポ高知新聞社『夢は赤道に』など、むさぼるように漂流三昧。
土佐人はどこに行っても流れても、ドラマになります。人間が熱い。

苦しさと喜びの結晶みたいな漂流モノの読書熱。
そもそもこのテーマに取り憑かれたきっかけは、
井上靖『おろしや国粋夢譚』でした。
生死の間に人間模様の悲喜こもごもが凝縮。
ここに「鎖国」という足かせが加わって、戻る人、戻れない人、
涙と葛藤の人間ドラマが生まれます。まっこと、深いですねぇ……。

それにしても、今日届いた『写真で見る幕末・明治』には
たまげました。
世界的コレクターであるワーズウィックの秘蔵コレクションが一冊になった最新版。
江戸から大正にかけての人々や風景の古写真集なんですが、
開けば江戸時代タイムトラベルできてしまいます。
『訪ねて候』を執筆していたときに見ていれば、もっと世界が広がったのになぁ!と、非常に悔しー泣き顔

写真で見る幕末・明治
写真で見る幕末・明治小沢 健志

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連載もいよいよ明日(nextよさこい初日!)で終了です。
やっとゴールです。長かったなぁ60回……ポロリ
月刊誌しか経験がなかったので、初めての日刊連載は緊張の連続でした。
厳しいながらもよい修業になりました。
さぁ、最後の最後にずっこけないよう、もうひとがんばりです。
よっちょれ、よっちょれ♪

読書傾向混迷中

私の読書熱には周期があるようです。
ミステリーばかり読む時期、
手芸本やビジネス書ばかり読む時期、
それから仕事で古文書や歴史書ばかり読む時期というふうに、
読書傾向はいつもめちゃくちゃに偏っております。

そういえば最近、雑誌はほとんど読まなくなりました。
雑誌だけではなく、テレビ、ラジオも家ではほとんど聴きません。。。
東京を離れてからというもの、脱マスコミ生活です。

家にいる時はひたすら原稿に向かっているか、
本を読んでいるか、
パソコンに向かっているか、
犬と遊んでいるか、です。色気、ゼロたらーっ

最近の読書傾向はミステリー周期に傾倒しています。
夕べは話題作『治療島』をさっそく読破しました。
なかなか面白かったけど「ああ、このタイプのネタだったのか!」と
ちょっとがっかり。
大きなどんでん返しがあるので、騙された感じにはなりませんでしたが、
この手のオチは、私にとってギリギリです。
映画化が決定しているそうだけど、
映画になると、もしかすると面白いんだろうなぁと思います。

このストーリーは昔テレビで観ていた、浅野温子と三上寛の
ドラマ『共犯者』にテーマがどことなく似ています。
これは最終回のオチで、フザケンナー!と憤慨したものでしたが……。
でも、こうして印象に残っているということは、面白かったということ。
昔は私も連ドラなんてものを観ていたんですわ(笑)。
 
そんなわけで、『治療島』ですっかりミステリーづいて、
次の本ジョン・グリシャムの『依頼人』を読みはじめました。
が、この本分厚すぎて、面白いんだけど
重くて手首が疲れてなかなか読み進めません……。
内容も進むうちにどんどん複雑になってきて、途中挫折の予感……。
評判いいのに、着いて行けないの私だけ?(泣)
ミステリー周期も早々に終了でしょうか……。

治療島
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